さよなら雄浜その1
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パンダな生活が復活して約半年。白浜に通うようになって同じく半年。 そんな初夏に、突然(私にしてみたら突然)訪れた、未曾有の危機!(大げさなとか云わないで〜) それは『雄浜が中国に帰っちゃう!』ってことでした。 ことの起こりは、中国の現地新聞で「日本にいる雄浜が帰国するので、彼を迎えに行こう団を結成する。 ついてはその参加者を大募集中だよ」って記事があるってのを、どこかのサイトで見てからでした。 現地でそんな動きがあることを全然知らなかった日本サイドではもうパニックです。 しかし、現地人がそんなことをしている以上、雄浜の帰国は決定的なようで。しかし当の白浜アドベンチャーワールド にお尋ねしても(お尋ねしてくれた方がいた)「まだそういう話は来てません。しかし将来にわたって 雄浜がここにいるということもないと思います。いずれは雄浜は時機を見て帰国することになるのは決定的です」 とのこと。日本にいても、彼と血族ではない雌パンダがいないため(雌は母と、姉しかいないので) 繁殖活動には入れないし、そうなると彼はカップリングのために帰国するのは当然のことだと…。 確かに白浜は、成都大熊猫繁殖基地の日本支部なのだから、パンダの繁殖活動を推進する立場にあり、 そうなったら優秀な父(自然繁殖で子をなす能力をまざまざと見せ付けてくれている永明のことだわな) の息子ともなれば、その血筋のよさからして中国本土側も欲しがるのは無理からざることで…。 とりあえず、6月頭に突如雄浜が中国に帰ってしまうことはなくなり、ほっと一安心と気を抜いた矢先…。 6月の中旬、アドベンチャーワールドのページに突如出現した『雄浜帰国のお知らせ』の文字。 えー、やっぱり帰っちゃうんだ。しかもこんなに早く。もっと先のことだと思っていたのに…とダブルパンチです。 (これらの経緯は、MONZOUさんが管理人している 『パンダ館』(白浜のパンダさんの6月20日の記事、最後部にまとめて)に詳しい記事がありますのでご参照ください) …ということで、急遽雄浜の帰国前にさよならをいうために、白浜に飛びました(ウソ、行ったのは車で、だ)
<お詫び>
慌ててお出かけしたのは6月19日(土)。 サヨナラまで二日前って日でありました。 夏本番にはまだ間があると思っていたのに、物凄く暑い日でした。 年パスを買うようになって何回目かの訪問だったわけですが、こんなに寂しい気持ちでの訪問は初めて。 だって、ユウちゃんが帰ってしまうんですもの…。 入場ゲート前ではユウヒン帰国の看板がどどーんと掲示されていて、帰っちゃうんだなあってことを改めて認識。 しかし、憎いではないか。『さようなら雄浜』ではなく『いってらっしゃい、雄浜』ですよ。 この微妙なニュアンスってのが理解できなくては、日本語ってのは味わえないわけで(意味不明) 職員の皆さんも、雄浜が帰ってしまうことが寂しくて、こんな表現になったんだろうなあと深読みです。 なんだか、この表現ならば、またひょっこり帰ってきそうじゃあありませんか。
本来ならば、白浜に行く、パンダに会えるともなれば弾む心、軽い足取りなのですが、 今回は帰国してしまう雄浜に会いに行くのがメイン行事。ともなれば、もう雄浜にも本土に行かない限りは会えない ワケで、不覚にもパンダランドで二度目の涙を流す羽目に(一度目は、剥製になった蓉浜と再開した時) 。 今回ばかりは、双子と母のブースよりも、弟と姉の運動場の方が混んでいました。 周囲にはユウちゃんに会いに来たとおぼしき人たちがたくさん。 ユウちゃん愛されているんだなあと再認識。
何だか今日は仲良しさんです(別にいつもケンカしているわけじゃないけど) そっか、こうやって二頭一緒に入っているのを見るのももう最後なんだよなあ…と思ったら、 あらあらもう涙が出てくるではありませんか。
しかも雄浜、今回はそんな周囲の湿っぽさを敏感に感じ取ったのか、しきりと母さんのいる向かって右側の 運動場の方へと歩いていきます。そして、壁越しにあっちをのぞいたり、叫んでみたり…。 まるで、お別れだってのが本人にも判っているかのよう。今までそんなにお母さんに執着してなかったように 見えたけど、これでお別れともなればまた別なのかも。
ユウちゃんはしきりとお隣さんを気にしながらウロウロしていましたが、 私たちが到着してから少しするとラウはお休みタイムに突入してしまいました。 どうやら午前中は体力温存の様子。
ユウちゃんはおいしいもの(ミルク?)をもらったらしく、その匂いが手にも染み付いているのか、 しきりと手をぺろぺろして残り香を味わっていました。
そして、お待ちかね!ユウちゃんがラウちゃんにちょっかいを出し始めました。 こんな光景が見られるのも今日を含めて後二日。 そのことが判っているのか、ユウちゃんはしきりとおねーちゃんにかまってちゃん攻撃を仕掛けます。
今日は地上戦じゃなくて、いきなり高台の上からの戦闘開始で、いくらパンダが頑丈に できているかといっても、この高さから落ちたら痛いよなあ…なんて思っていても、 当の本人たちは全然気にも留めてないようで、ごろんごろん、ごちんごちんやっていました。
一旦始まるとしつこい、ユウの攻撃(苦笑) ラウは呑気にしていたいのに、弟のかまってちゃん攻撃をスルーしようとムシを決め込むも、 弟はそんなことを許しません。「遊んでー、遊んでー」と寄って来るサマは圧巻です。
その頃、母と双子はうたた寝中だったにもかかわらず、お隣さんがあまりにもうるさいので、 安眠を妨げられてちょっとむっとしている途中。 それでも、母は「勝手におし」とでもいいたそうにムシを決め込んでます。
それでも今回はおねーたんに執着がイマイチなのか、母に気をとられての注意散漫なのか、 母のいるほうへと歩いていって、休戦状態になることもしばしば。 しかし、母は母で、チビパンからの「ママー、遊んでぇ〜」攻撃をしかけられ、 どっちにしろウザイ状態には変わりなかったのであります。
パンダはもともと、一頭で生活していて、単独行動をとる動物だといいますが、ユウの場合は自分のこと、 パンダだとは思ってないんじゃないかって思わせるそぶりがそこここに。 お客さんにかわいいといわれるのがとっても好きで、 優しい飼育員さんたちにかまってもらえるのが大好きで、 おねーちゃんとプロレスやれるのが何よりも好きだったのにね。 …なんて思っていたら、母がのっそり起きだして、ブランコ方面をすたすたとやってきて、 前足でブランコをぶらーん。ママ、そこ体重制限ありまっせ(苦笑) それ以前の問題として、そこお尻はまんないと思うけど(←私も経験あります、ハイ)
パンダランド内の、しあわせパンダファミリーの掲示板を見れば、もうすでに雄浜が 旅立った後の掲示用に変更がなされていて、その雄浜の写真の周囲には青いリボンでおめかしが してありました(黒いリボンではないのよ>それじゃ葬式じゃん) なんか、雄浜が蝶ネクタイをしたかのような滑稽さが浮かんで少しだけ笑ってしまったけど。
雄浜と良浜は体重差が少なくなってきたから同じ運動場に入れても大丈夫となったわけですが、 それならば双子の場合は最初から同じような大きさで育ってきたので、生まれたときから同じ運動場で コロコロしてきました。それがどんなに凄いことなのかってのは、今頃になって改めて思い知ったわけだな。 ラウちゃんの体重にあの双子が追いつくのはまだまだ先のことだから、パンダ三つ巴ってのは成り立たないと思う。 まあ、その頃にはラウも「おかーさん」やってんじゃないかなあ…と希望的観測。 ってことは、今度の白浜パンダプロレス(?)の正当な継承者は間違いなく、隆浜・秋浜なんだろうなあ。 ここでも世代交代ってことですかね。
しばらく動きがなくなった姉弟運動場から離れて、母子運動場へ来ると、今度は母も長男のことが気になるのか、 しきりと雄浜のいる運動場へとてこてこあるいてうろつきます。 それについてくるチビたち。 あれが自分のおにーさんだってことを知っているのか、いないのか。
どっちも自分の息子なのに、片や生まれてこの方どこにも出たことのない箱入り息子。 片や、誰も知らない土地に飛ばされてしまう息子。母も何か普段と違ったことを察知しているかのようで、 たびたび雄浜のいる運動場方面へと歩いてくる梅梅を見るたびに複雑な気分になってしまいます。 しかし、梅梅だって中国からまだ幼いうちにつれてこられたんだから、その体験もあるわけだし。 同じパンダとして何かコメントがあったんだろうか。
とまあ、母子観察日記をしていたのですが、母子に動きがなくなり、 姉弟にも変化はないようなので、放置していた父に会いに行くことに。 普段から人垣ができるようなことはけしてない(失礼!)父の運動場だけど、今日もごくごく平凡に、 息子の雄浜が中国に帰っちゃうってのに、ぐーたらぐーたらと過ごしてらっしゃいました。 まあ、そういうおおらかなところ(モノはいいよう)が永明のいいところでもあるんですけどね。
しかし、雄浜がいなくなると困ることが一つ。 バックヤードツアーで大活躍だった雄浜ですが、その出番を今度は姉か父が勤めないといけないわけで…。 (母はまだ育児に忙しい(?)し、双子をバックヤードツアーに出してしまったら目玉がなくなる(苦笑)) ちゅうことで、姉が父がかりだされるわけですが、何せ父と姉だったら…父の方が扱いやすいような気がしなくもない(苦笑) ということでなのかどうか真偽は不明ですが、 本日のバックヤードツアーは父・永明が出番の様子。 今日がユウちゃんの最後の出番だったら私もバックヤードツアーには参加しようと思いましたが、 昨日までで出番は終了ってことだったので、本日は不参加。 しばらくしたら永明はバックヤードツアーのため、おねーさんに呼び起こされて目を覚まし、 「おっと、こんな時間か〜」と云いながら退場していきました。
ぐるっと一回りしてきたら、母子もお休みモードのまま。 それでも子パンたちはうろうろしたり、夢遊病よろしくてこてこ歩いて、歩いていった先で眠り込んだりしてます。 姉弟グループの前に戻ってきたら、またまたユウちゃんがおかーさん求めて、壁際に来ていました。 やっぱ、別れの時が近いってのは判っているのかな?途中ちびこくんが、兄の心の叫びに呼応して、 てこてこやってくる姿も…。しかし、柵ごしなので再会は果たせず。
悲しいのかな。悲しいんだろうなあ。パンダって人の気持ちに敏感だから(どこにその根拠が?) 落ち着きのない雄浜を見ながら勝手な想像かもしれない妄想を抱く美嶋。 それでもやっぱり腹は減る。ひとしきり、母恋しをやってみたところで、空腹には勝てなかったのか、 定位置にてお食事開始の雄浜。もぐもぐと豪快に食べまくってくれました。 その傍らではやっぱりおねーちゃんも負けじとはぐはぐ。うん、正しいパンダ生活だな>食いまくり。
それでもやっぱり、今日の雄浜はどことなく落ち着きがありません。 まあ私たちは「そんな目で」見ているから、少しの違和感もすべてそのせいにしてしまうのかもしれませんが、 でもなんとなく良浜ともじゃれる本気さが少ないし、食べていてもなんとなく心ここにあらずな感じ。 すると雄浜はテクテク歩いて、ギャラリーの面前である、ガラスの際までやってきて、お客様にケツを向けて(失礼!背中を 向けて、でいいのか…)どっかりと腹ばいになります。これもファンサービスの一環なのかな? それを間近で見ていても、雄浜の頭の中までは覗けません。何考えていたのかなあ…。
ひとしきり悩んだ後は、再びお食事です。 その悩める雄浜を暖かい目で見ているおねーちゃん良浜。戻ってきた弟に声をかけるでもなく(アタリマエダ)、 もぐもぐと食べ続けながら、それでも良い意味での無視を決め込んでくれてます。
となりの運動場では遊んで欲しい人が一匹と、眠たい人が一匹。 どんなにちょっかい出しても起きてくれない相方を見限って去っていく秋浜。 いつもは占領されている木登り用の木に登って、ふんふんとフテ寝です。
ちょっとずつどちらの運動場にも動きがあるので、ちょうど両方が見られる場所を確保して双方を交互に観察していると…。 やっぱり、雄浜、こっちに移動してくる回数が多いですねえ。 母もこっち見てやればいいのにさー。(まあ、二歳にもなった子どもはもうひとり立ちする年頃だろうし、 母とてもうかまってやらなくてもいいさって腹はあるのかもしれないけど)
そして、午後になり、ラウの体内時計にもすでに「大暴れタイム」ってのが刻まれたようでして…。 そうです、午後からの姉弟プロレスの開始です! 「お待たせしました〜そろそろいきまーす」ってなもんで、ゴングが鳴らされたようです>ラウの中で。 気が付いたら、ラウがすべりだいの下にもぐりこんで、さんざん齧られ、爪でとがれ、ガビガビになっている 材木に、最後の鉄槌を振り下ろしました〜。あれ〜! すべりだいの下方を支えていた丸太を首根っこによいしょっと背負うと、そのまま渾身の力を振り絞って、 持ち上げ、ガラガラドドーンと丸太投げ…おいおい、良浜ちゃん女の子でしょ?ってのはこの際いいっこなしって ことで(苦笑)
その後は、くんずほぐれつ、例によって例のごとくパンダ団子製造中です(苦笑) あっちゴロゴロ〜。こっちゴロゴロ〜。で、こねてこねて、粘りが出たところで、寝かすのはパンも パンダ団子も同じです(笑) さんざん暴れまくった二人は、その後一時休戦。
姉と弟に動きがなくなったので、母子を覗きに行ってみれば、こちらもまだまだ安眠中で。 正しいパンダ生活続行中です。
一方姉&弟組は、戦い終えて、息を整えて、お定まりの「仲良くご飯」です。 白浜の名物になったパンダプロレスだけど、もう見られなくなっちゃうんだなあって 思うと、今日の「怪獣ラウゴン」は見納めだったかもしれないですねえ。 いくら彼女が暴れん坊だからといって、一人で大暴れって…するかもしれんなあ>ラウならば(苦笑)
本日はそんな感じで終了です。そろそろ閉園時間ってことで、子パンダ側では「撤収作業」が始まりました。 母がまず出て行って、残された子パンたちが回収されます。まあ、この時ばかりは、雄浜から離れて回収作業を見に行きました。 でも、こうしてみると、双子って大きくなりましたねえ。まだ両腕の下に手を入れて、ぶらんぶらんと持ち上げることは 可能ですが、それでも見るからに大きくなったパンダはもう小学校低学年くらいある体重だし。 こんな風に撤収されるのも後わずかってことです。 最後はおねーさんに抱っこされて、ギャラリーの前を一巡。 その間も「まだ遊んでいたーい」って感じでじたばたしてみせる子パン。 (まだ遊びたいって、別に今まで寝とったがな!^^;;) だけどおねーさんに有無を言わせず連れ去られて、本日の展示終了です。
その直後、慌てて姉弟運動場に戻ってきたら、こちらもお部屋に戻ろうとしているところで(もちろん自力で、ですが)、 「また明日ね〜」の声を、そのお尻に向かってかけることができました。 そうね、まだ明日は会えるんだもんね。
ということで本日の予定はすべて終了です。 いよいよ明日は、雄浜最後の面会日ってことで。続きます。 (04.09.30)
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